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AIの文章が自分の言葉に聞こえない|直すのは3か所だけ

ああい(企業向けAI研修 講師)|更新 2026.10.23読む目安 5分
AIの文章が自分の言葉に聞こえない|直すのは3か所だけ

間違ってはいないのに自分が書いた感じがしない。全部書き直さずに直す方法です。

この記事でわかること

  • AIは「平均」を書く
  • 直すのは3か所
  • 自分の文章を渡す

この記事の要点

見出しひとことで言うと
先に結論:AIは「平均」を書きますなぜ自分の言葉にならないのか。
直すのは3か所だけです全部を書き直す必要はありません。
なぜ「全部書き直す」はうまくいかないのかここで、よくある失敗の話をします。
頼むときに1行足す方法直すのも面倒だ、という方へ。
もっと確実な方法:自分の文章を渡すここまでで足りなければ、確実な方法があります。
直さないまま出すと、どうなるか最後に、ひとつだけ書いておきます。
それでも、しっくりこない場合ここまでやっても、自分の文章にならない方がいます。
会社の情報を使うときだけ自分の文章を渡すときも、社外に出せない情報はそのまま貼らないでください。
今日やること(1つだけ)自分が普段、絶対に使わない言葉を3つ書き出してください。
「間違ってはいないんですが、自分が書いた感じがしないんです」

研修で、文章を作ってもらったあとに出る感想です。
だいたい、困った顔で言われます。

企業向けのAI研修で講師をしています。
整骨院、介護、電気設備など、ふだんパソコンをあまり使わない現場が中心です。

この感覚は、正しいです。
実際、自分の言葉にはなっていません。

ただ、直す方法があります。
しかも、長い指示を書く必要はありません。

この記事では、なぜそうなるのかと、3か所だけ直せば自分の文章になる話を書きます。

01先に結論:AIは「平均」を書きます

なぜ自分の言葉にならないのか。

AIは、世の中にあるたくさんの文章を元にしています。
そこから、いちばんありそうな言葉を選んで並べています。

つまり、出てくるのは**平均的な文章**です。

平均には、個人の癖がありません。
癖がないから、自分の言葉に聞こえません。

これは欠点ではなく、仕組みです。
だから、放っておけば必ずこうなります。

逆に言うと、**癖を足せば自分の文章になります。**

02直すのは3か所だけです

全部を書き直す必要はありません。
3か所だけ直せば、だいぶ変わります。

**1つめは、書き出しです。**

AIの書き出しは、だいたい決まっています。

「近年、〜が注目されています」
「皆さまいかがお過ごしでしょうか」
「本日は〜についてご説明いたします」

これを、自分が普段言う言葉に変えます。

「先日、お客様からこんな質問をいただきました」
「結論から言うと、やめたほうがいいです」

書き出しだけで、印象の半分は決まります。

**2つめは、締めです。**

AIは、最後をきれいにまとめたがります。

「ぜひ参考にしてみてください」
「今後ともよろしくお願いいたします」

ここも自分の言葉に変えます。
普段メールの最後に書いている一文があるなら、それに差し替える。

書き出しと締め。
この2つを変えるだけで、自分のものに近づきます。

**3つめは、具体例です。**

AIが出す例は、どこにでもある例です。

「たとえば、業務効率化のために」

これを、自分の現場の話に変えます。

「たとえば、先週の受付での話ですが」

ここが一番効きます。
自分しか知らない話は、AIには書けません。

03なぜ「全部書き直す」はうまくいかないのか

ここで、よくある失敗の話をします。

自分の言葉にしようとして、全部書き直す方がいます。

結果、AIを使わないほうが速くなります。
そして、使うのをやめます。

研修でも、この流れを何度も見ました。

直すのは3か所。
それ以外は、多少かたくても放っておく。

この割り切りができる方が、続いています。

そもそも、**仕事の文章は全部に個性が要るわけではありません。**

手順の説明や、事実を伝える部分は、平均的な文章で十分です。
むしろ、そのほうが読みやすい。

個性が要るのは、最初と最後と、具体例のところだけです。

04頼むときに1行足す方法

直すのも面倒だ、という方へ。

頼むときに1行足すと、最初から寄せられます。

たとえば、こういう足し方です。

「ふだん私が話すような、やわらかい言い方にしてください」
「かしこまった表現は使わないでください」
「『〜させていただきます』は使わないでください」

**使ってほしくない言葉を指定する**のが、いちばん効きます。

自分が普段使わない言葉を3つ挙げて、禁止してください。

研修でよく挙がるのは、この3つです。

  • させていただきます
  • ございます
  • いかがでしょうか

これを禁止するだけで、ずいぶん近づきます。

05もっと確実な方法:自分の文章を渡す

ここまでで足りなければ、確実な方法があります。

**自分が過去に書いた文章を渡すことです。**

やり方は簡単です。

以前に自分で書いたメールや文章を2つか3つコピーして、
「この書き方に合わせて、次の内容を書いてください」と頼みます。

これが一番効きます。
説明するより、見せるほうが速いからです。

研修でこれを見せると、参加者の方が驚きます。
さっきまでの文章と、別人のものになるからです。

渡す文章は、完璧でなくて構いません。
むしろ、普段どおりの雑な文章のほうが、癖が出ます。

06よくある質問

自分の書いた文章が手元にありません
送信済みメールから3つコピーすれば足ります。
社外に出せない内容が含まれる場合は、名前と数字を置き換えてから渡してください。
何度頼んでも、かたい文章になります
禁止する言葉を指定してみてください。
「やわらかく」という曖昧な指示より、「この言葉を使わない」のほうが確実に効きます。
長文だと、途中から文体が戻ります
長くなるほど元に戻りやすいです。
一度に長いものを作らず、章ごとに分けて頼むと保ちやすくなります。
自分の言葉にする必要はありますか
読む相手によります。
社内の手順書なら不要です。お客様に出すものや、自分の名前で発信するものは、直したほうがいいです。

07直さないまま出すと、どうなるか

最後に、ひとつだけ書いておきます。

直さないまま出し続けると、読む人は気づきます。

内容ではなく、**温度**で気づかれます。

いつもと違う丁寧さ。
急にきれいになった言い回し。

人は、文章の内容より先に、その違和感を拾います。

だから、相手がいる文章ほど、3か所は直してください。
書き出しと、締めと、具体例です。

30秒で終わります。

08それでも、しっくりこない場合

ここまでやっても、自分の文章にならない方がいます。

多くの場合、**自分の文体を自分で把握していない**ことが原因です。

これは珍しいことではありません。
普段、意識して書いていないからです。

そういうときは、人に見てもらうのが早いです。
自分の過去の文章と、AIが書いたものを並べて見せる。

違いは、他人のほうがよく見えます。

職場に文章を書く人がいるなら、聞いてみてください。
いない場合は、聞ける場所があるものを選んでください。

09会社の情報を使うときだけ

自分の文章を渡すときも、社外に出せない情報はそのまま貼らないでください。
名前や数字は「A様」「約○件」に置き換えます。

迷うときは、勤務先の規程と情報システム部門の指示が最優先です。

10今日やること(1つだけ)

自分が普段、絶対に使わない言葉を3つ書き出してください。

次にAIに頼むとき、「この3つは使わないでください」と足す。

それだけで、今日は終わりです。

*この記事は、講師として研修で受けた質問と、その場でお答えしている内容をまとめたものです。特定の企業の資料や個別の案件の情報は含みません。
この記事を書いた人
あ
あい|スマホAIの教科書

企業向けの生成AI研修で講師をしています。整骨院、介護、電気設備など、ふだんパソコンをあまり使わない現場が中心です。研修で実際に受けた質問と、その場でお答えしている内容を書いています。