ChatGPTはスマホだけで足りる?|パソコンが要る場面と要らない場面

パソコンがなくても使えます。ただし向き不向きがはっきり分かれます。
この記事でわかること
- 分かれ目は文字の量
- スマホが速い作業
- スマホだと苦しい作業
この記事の要点
| 見出し | ひとことで言うと |
|---|---|
| 先に結論:分かれ目は「文字の量」です | スマホで足りるかどうかは、扱う文字の量で決まります。 |
| スマホのほうが速い作業 | 意外に思われますが、スマホのほうが速い場面があります。 |
| スマホだと苦しい作業 | 逆に、スマホだと手間が増えるものもあります。 |
| スマホだけで回している人の、実際のやり方 | 研修先に、スマホだけで続けている方がいました。 |
| メモ帳を使ってください | スマホでやる場合、ひとつだけ準備があります。 |
| 「パソコンがないから」で止まらないでください | 研修をしていて、もったいないと思うことがあります。 |
| それでも進まない場合 | やり方が分かっても、途中で止まる方がいます。 |
| 会社の情報を扱うときだけ | お客様の名前や、社外に出せない数字は、そのまま入れないでください。 |
| 今日やること(1つだけ) | スマホのキーボードを出して、マイクのボタンを探してください。 |
研修の休憩時間に、小さい声で聞かれることがあります。
企業向けのAI研修で講師をしています。
整骨院、介護、電気設備など、ふだんパソコンをあまり使わない現場が中心です。
聞いてくる方は、だいたい申し訳なさそうにしています。
パソコンを持っていないことを、引け目に感じているようです。
先に答えを書きます。
スマホだけでできます。
ただし、スマホのほうが向いている作業と、向いていない作業がはっきり分かれます。
そこを知らずに始めると、「やっぱり無理だった」で終わります。
この記事では、その線引きを書きます。
01先に結論:分かれ目は「文字の量」です
スマホで足りるかどうかは、扱う文字の量で決まります。
- 短い文章を作る、直す → スマホで十分
- 長い文章を読んで直す → パソコンのほうが速い
これだけです。
細かい機能の差ではありません。
画面に何行映るか、の差です。
スマホは一度に10行ほどしか見えません。
パソコンは40行見えます。
AIが返してきた文章を確認するとき、ここが効いてきます。
02スマホのほうが速い作業
意外に思われますが、スマホのほうが速い場面があります。
ひとつは、声で入れるときです。
スマホのキーボードにはマイクのボタンがあります。
これを押して話すと、文字になります。
長い指示を打つより、話すほうが圧倒的に速いです。
研修でこれを見せると、毎回ざわつきます。
「打たなくていいんですか」と。
打たなくていいです。
とくに、パソコンの入力が苦手な方ほど、スマホのほうが速くなります。
指2本で打つより、話すほうが速いからです。
もうひとつは、写真を使うときです。
手書きのメモ、ホワイトボード、紙の資料。
スマホなら、撮ってそのまま渡せます。
パソコンだと、撮って、送って、開いて、という手間が入ります。
現場で使う方には、こちらのほうが合っています。
03スマホだと苦しい作業
逆に、スマホだと手間が増えるものもあります。
ひとつは、長い文章の手直しです。
AIが2,000字返してきたとします。
スマホだと、全体を見ながら直すのが難しいです。
スクロールしているうちに、前のほうを忘れます。
もうひとつは、複数のものを見比べるときです。
元の資料とAIの答えを並べて見る、という作業。
これはパソコンのほうが向いています。
ただ、どちらも「できない」わけではありません。
時間がかかる、というだけです。
04スマホだけで回している人の、実際のやり方
研修先に、スマホだけで続けている方がいました。
その方のやり方が、よくできていました。
長い文章を一度に作らないんです。
たとえば、お客様への案内文を作るとき。
最初から完成形を頼みません。
まず「伝えたいことを3つに整理して」と頼む。
出てきた3つを見て、「2番目を詳しく」と頼む。
そうやって、短いやり取りを積み重ねます。
一度に長いものを出させないので、スマホの画面で全部見えます。
これは、パソコンを使っている人にも勧めたいやり方です。
長いものを一発で出させると、どこを直せばいいか分からなくなります。
その方は、パソコンがなかったから、結果的に良いやり方にたどり着いていました。
05メモ帳を使ってください
スマホでやる場合、ひとつだけ準備があります。
スマホに最初から入っているメモ帳を使ってください。
ここに、よく使う頼み方を保存しておきます。
毎回打つのは大変です。
でも、メモ帳からコピーして貼るだけなら、5秒です。
AIのアプリとメモ帳を、ホーム画面の隣同士に置いてください。
これだけで、続く確率が変わります。
研修でも、最初の10分はこの配置を一緒にやります。
使い方を教えるより、先にこちらをやったほうが定着しました。
06よくある質問
スマホの機種は関係ありますか
ブラウザが動けば使えます。アプリを入れなくても、ブラウザから使えます。
通信量は増えませんか
写真を送る場合は少し使いますが、画像を数枚送る程度の量です。
タブレットはどうですか
スマホとパソコンの中間と考えてください。長い文章を扱うなら、スマホより楽です。
仕事で使うなら、やはりパソコンが必要ですか
日報やメールの下書きなら、スマホで足ります。
報告書や提案資料を作るなら、パソコンのほうが早いです。
スマホで作ったものを、パソコンに移せますか
スマホで下書きを作って、パソコンで仕上げる、という使い方をしている方もいます。
07「パソコンがないから」で止まらないでください
研修をしていて、もったいないと思うことがあります。
パソコンがないことを理由に、最初から諦めてしまう方です。
実際には、スマホで始めて続いている方のほうが多いです。
いつでも手元にあるからです。
パソコンは、開くまでに時間がかかります。
その数十秒で、やる気が消えます。
スマホなら、思いついた瞬間に開けます。
続けるという一点だけ見れば、スマホのほうが有利です。
08それでも進まない場合
やり方が分かっても、途中で止まる方がいます。
多くは、うまくいかなかったときに聞く相手がいないことが原因です。
頼んでみたけれど、ほしいものと違う。
何を直せばいいか分からない。そのまま開かなくなる。
これが一番多いパターンです。
職場に詳しい人がいるなら、月に1回聞くだけで足ります。
いない場合は、質問できる場所があるものを選んでください。
無料のものでも構いません。大事なのは、詰まったときに聞けることです。
09会社の情報を扱うときだけ
お客様の名前や、社外に出せない数字は、そのまま入れないでください。
「A様」「約○件」に置き換えてから渡します。
迷うときは、勤務先の規程と情報システム部門の指示が最優先です。
10今日やること(1つだけ)
スマホのキーボードを出して、マイクのボタンを探してください。
それを押して、何か一言しゃべってみてください。
文字になれば、準備は終わりです。
明日から、打たずに話しかけてください。

