ホーム›つまずき›AIに聞いても一般論しか返ってこない…
つまずき

AIに聞いても一般論しか返ってこない|足りないのは情報です

ああい(企業向けAI研修 講師)|更新 2026.10.23読む目安 3分
AIに聞いても一般論しか返ってこない|足りないのは情報です

当たり障りのない答えしか出ないとき、原因は聞き方ではなく渡している情報にあります。

この記事でわかること

  • 自分の情報を渡す
  • 前提を先に書く
  • 具体例で縛る

この記事の要点

見出しひとことで言うと
先に結論返ってくる答えが「一般的には」で止まるとき、足りないのはプロンプトの長さではありません。
直す1|相手を1行で書く相手が決まると、答えの深さが変わります。
直す2|条件を2つだけ足す全部書く必要はありません。
直す3|何に使うか、最後に書く同じ質問でも、使い道で答えの形が変わります。
そのまま使えるプロンプト以下の条件で答えてください。
それでも一般論が返ってきたとき返ってきた文をそのまま貼って、こう足してください。
会社の資料を使うときは社外に出せない情報は、そのまま貼らないでください。
今日やること(1つだけ)次にAIへ聞くとき、質問の前に1行だけ足してください。
「AIに聞いたのに、当たり前のことしか返ってこなくて」

研修で、いちばん多い相談です。

企業向けのAI研修で講師をしています。
この記事は、その場で実際に直している3か所を、そのまま書いたものです。

01先に結論

返ってくる答えが「一般的には」で止まるとき、足りないのはプロンプトの長さではありません。

足りないのは、この3つです。

  • 誰に向けたものか(相手)
  • どんな条件があるか(制約)
  • 何に使うのか(用途)

この3つがないと、AIは「誰にでも当てはまる答え」を出すしかありません。
当たり前の答えが返ってくるのは、当たり前の質問をしているからです。

02直す1|相手を1行で書く

悪い例
「社内会議の進め方を教えて」

直した例
「初めて司会をする入社2年目の社員に向けて、社内会議の進め方を教えて」

相手が決まると、答えの深さが変わります。
「入社2年目」と書くだけで、専門用語の量も、省略していい前提も変わります。

研修では、ここだけで「返ってくる文章が急に自分向けになった」と言われます。

03直す2|条件を2つだけ足す

全部書く必要はありません。
効くのは2つだけです。

  • 時間や回数(30分で、週1回、など)
  • 使えないもの(専用ツールなし、予算なし、など)

例
「30分で終わらせたい。専用ツールは使えない。この条件で、社内会議の進め方を教えて」

条件がないと、AIは理想的な進め方を書きます。
現場で使えない答えになるのは、たいてい条件を渡していないからです。

04直す3|何に使うか、最後に書く

同じ質問でも、使い道で答えの形が変わります。

  • 「自分が理解したい」→ 説明が長くなる
  • 「そのまま資料に貼りたい」→ 箇条書きになる
  • 「上司に口頭で説明したい」→ 短い文になる

例
「この内容を、明日の朝礼で口頭で伝えたい。90秒で話せる長さにして」

用途を書かないと、AIは「読み物」として返してきます。
そのまま使えないのは、使い道を伝えていないからです。

05そのまま使えるプロンプト

▼ ここからコピー

以下の条件で答えてください。

【相手】
【条件1】
【条件2】
【使い道】

質問:

一般論ではなく、この条件に合う答えだけを書いてください。
条件が足りない場合は、答える前に質問してください。

▲ ここまで

最後の1行が効きます。
これを入れておくと、AIは足りない情報を聞き返してくるようになります。

06それでも一般論が返ってきたとき

返ってきた文をそのまま貼って、こう足してください。

「この答えは、どんな職場でも当てはまる内容になっています。さきほどの条件に合う部分だけを残して、書き直してください」

作り直させるより、削らせるほうが早いです。

07よくある質問

長く書けば書くほどいいですか
いいえ。長さではなく、相手・条件・用途の3つが入っているかどうかです。3行でも足りていれば返ってきます。
毎回この形で書くのは面倒です
スマホのユーザー辞書に登録しておくと楽です。「じょうけん」と打つと、上のテンプレートが出るようにしておく方が多いです。
条件を細かく書くと、答えが浅くなりませんか
条件は答えの範囲を狭めますが、深さは変わりません。浅くなるのは、条件ではなく相手が抜けているときです。

08会社の資料を使うときは

社外に出せない情報は、そのまま貼らないでください。
数字や固有名詞は「A社」「約○件」に置き換えてから渡します。

判断に迷うときは、勤務先の規程と情報システム部門の指示が最優先です。

09今日やること(1つだけ)

次にAIへ聞くとき、質問の前に1行だけ足してください。

「これは、◯◯な人に向けたものです」

返ってくる文章の「自分向け度」が、はっきり変わります。

*この記事は、講師として研修で受けた質問と、その場でお答えしている内容をまとめたものです。特定の企業の資料や個別の案件の情報は含みません。

この記事を書いた人
あ
あい|スマホAIの教科書

企業向けの生成AI研修で講師をしています。整骨院、介護、電気設備など、ふだんパソコンをあまり使わない現場が中心です。研修で実際に受けた質問と、その場でお答えしている内容を書いています。