AIに聞いても一般論しか返ってこない|足りないのは情報です

当たり障りのない答えしか出ないとき、原因は聞き方ではなく渡している情報にあります。
この記事でわかること
- 自分の情報を渡す
- 前提を先に書く
- 具体例で縛る
この記事の要点
| 見出し | ひとことで言うと |
|---|---|
| 先に結論 | 返ってくる答えが「一般的には」で止まるとき、足りないのはプロンプトの長さではありません。 |
| 直す1|相手を1行で書く | 相手が決まると、答えの深さが変わります。 |
| 直す2|条件を2つだけ足す | 全部書く必要はありません。 |
| 直す3|何に使うか、最後に書く | 同じ質問でも、使い道で答えの形が変わります。 |
| そのまま使えるプロンプト | 以下の条件で答えてください。 |
| それでも一般論が返ってきたとき | 返ってきた文をそのまま貼って、こう足してください。 |
| 会社の資料を使うときは | 社外に出せない情報は、そのまま貼らないでください。 |
| 今日やること(1つだけ) | 次にAIへ聞くとき、質問の前に1行だけ足してください。 |
研修で、いちばん多い相談です。
企業向けのAI研修で講師をしています。
この記事は、その場で実際に直している3か所を、そのまま書いたものです。
01先に結論
返ってくる答えが「一般的には」で止まるとき、足りないのはプロンプトの長さではありません。
足りないのは、この3つです。
- 誰に向けたものか(相手)
- どんな条件があるか(制約)
- 何に使うのか(用途)
この3つがないと、AIは「誰にでも当てはまる答え」を出すしかありません。
当たり前の答えが返ってくるのは、当たり前の質問をしているからです。
02直す1|相手を1行で書く
悪い例
「社内会議の進め方を教えて」
直した例
「初めて司会をする入社2年目の社員に向けて、社内会議の進め方を教えて」
相手が決まると、答えの深さが変わります。
「入社2年目」と書くだけで、専門用語の量も、省略していい前提も変わります。
研修では、ここだけで「返ってくる文章が急に自分向けになった」と言われます。
03直す2|条件を2つだけ足す
全部書く必要はありません。
効くのは2つだけです。
- 時間や回数(30分で、週1回、など)
- 使えないもの(専用ツールなし、予算なし、など)
例
「30分で終わらせたい。専用ツールは使えない。この条件で、社内会議の進め方を教えて」
条件がないと、AIは理想的な進め方を書きます。
現場で使えない答えになるのは、たいてい条件を渡していないからです。
04直す3|何に使うか、最後に書く
同じ質問でも、使い道で答えの形が変わります。
- 「自分が理解したい」→ 説明が長くなる
- 「そのまま資料に貼りたい」→ 箇条書きになる
- 「上司に口頭で説明したい」→ 短い文になる
例
「この内容を、明日の朝礼で口頭で伝えたい。90秒で話せる長さにして」
用途を書かないと、AIは「読み物」として返してきます。
そのまま使えないのは、使い道を伝えていないからです。
05そのまま使えるプロンプト
▼ ここからコピー
以下の条件で答えてください。
【相手】
【条件1】
【条件2】
【使い道】
質問:
一般論ではなく、この条件に合う答えだけを書いてください。
条件が足りない場合は、答える前に質問してください。
▲ ここまで
最後の1行が効きます。
これを入れておくと、AIは足りない情報を聞き返してくるようになります。
06それでも一般論が返ってきたとき
返ってきた文をそのまま貼って、こう足してください。
作り直させるより、削らせるほうが早いです。
07よくある質問
長く書けば書くほどいいですか
毎回この形で書くのは面倒です
条件を細かく書くと、答えが浅くなりませんか
08会社の資料を使うときは
社外に出せない情報は、そのまま貼らないでください。
数字や固有名詞は「A社」「約○件」に置き換えてから渡します。
判断に迷うときは、勤務先の規程と情報システム部門の指示が最優先です。
09今日やること(1つだけ)
次にAIへ聞くとき、質問の前に1行だけ足してください。
返ってくる文章の「自分向け度」が、はっきり変わります。
*この記事は、講師として研修で受けた質問と、その場でお答えしている内容をまとめたものです。特定の企業の資料や個別の案件の情報は含みません。

